多くのレザークラフト作家を見てきましたが、私が先日あったレザークラフト作家さんはその中でも新しいものに敏感で、想像力そしてそれを具現化する創造力が極めて優れている人物なのではないかと思わせるほどでした。
きっとレザークラフト製品に興味のある人ならわかってくれるのではないかと思うのですが、新しいもの、そして新しい価値を生み出すということは、これほどにもないほど喜ばしいことだと思うのです。そこまでに至るまでには自分なりにたくさんの苦労をして、様々な道を経て作り出したはずです。そんなとき、挫折さえ味わうこともあるのではないでしょうか。
しかし、その作家さんは、過程そのものも心地いいと感じられるほどの世界観を表しているのです。この作家さんにとって、新しい価値やモノを生み出すことは、もはや本能に近いのかもしれませんし、その苦しさからくる浄化作用すらも考えられるのです。
この方の凄いところは、こうした作り手として活躍するだけではなく、さらにレザークラフト作家のたまごたちの育成にも力を入れていること。そんな彼らが生み出す作品たちにはバイタリティーさえ感じます。彼の作品を見て何かインスピレーションが湧く人もいるかもしれません。