決め手は小物にあり!

神は細部に宿ると言われますが、スーツファッションも同様で、仕立てのよいスーツをファッショナブルに着こなす決め手となるのがアクセサリーです。 そこで今回は、良質なスーツを仕立てたら合わせて揃えたいアクセサリーをご紹介します。

アクセサリーの種類

スーツアクセサリーには、さまざまな種類があります。今回はこれだけは揃えたい、マストアイテムを紹介します。

ビジネスアイテム

ラペルピン

一般的なスーツの襟は、くびれを境に上下に分かれていますが、下襟部分は「ラペル」と呼ばれます。ラペルにはボタンホールがあります。このボタンホールに差して使うアクセサリーが「ラペルピン」です。ラペルピンは大きく分けて、ボタンホールに通して裏から留めるため生地を痛めないピンズ・ブローチタイプと、メインの飾り部分に長い針がついていて、ボタンホールから針を通して針先を生地の表側に出すスティックタイプがあります。 飾り部分のモチーフは、コインタイプからコサージュタイプ、さらにはスティックにチェーンがあしらわれた華やかな印象のものまで幅広く揃っているので、シーンに合わせて使い分けができるようにいくつか揃えておくと便利です。

ポケットチーフ

ポケットチーフは、ジャケットの左胸ポケットに折り畳んで使用するハンカチ状の布です。安価なものでも飾り方やデザインでおしゃれに演出できるので、シーンに合わせて使えるように幅広いカラーやデザインのものを揃えておくと便利です。 日本ではビジネスシーン使われているのを見る機会はあまり多くありませんが、海外ではビジネスシーンにおいても、ネクタイと同様の感覚でファッションアイテムの一部として使われています。

ネクタイ

スーツアクセサリーの定番といえば、やはりネクタイです。ネクタイは、大きく分けてビジネスシーンなどで一般的に用いられている「レギュラータイ」、本来はモーニングコートに合わせるためのネクタイとして作られたものの、現在ではより幅広い用途で用いられている「アスコットタイ」、蝶を思わせる独特のフォルムが印象的な「蝶ネクタイ」、紐状の「ルーフタイ」があり、レギュラータイもネクタイ幅や素材によって細かく分類されています。

ネクタイピン

動いた時にネクタイが邪魔にならないように、ワイシャツに留める役割を持つアイテムです。 ネクタイピンには、最も一般的な「ワニ口式」、よりスマートな印象を与える「タイバー(クリップ式)」といっネクタイとワイシャツを挟んで固定するタイプのものや、ピンバッチのようにネクタイとワイシャツを差して固定する「タイタック」や「タイチェーン」といったさまざまな種類があります。

カフリンクス(カフスボタン)

「カフリンクス」はジャケットを着た時にチラリと覗くワイシャツの袖口に着けるアイテムで、日本では「カフスボタン」の名称が一般的です。手元は人の目につきやすいため、カフスを使いこなすことでおしゃれ上級者の印象を与えることができます。 最も一般的なのが、ワイシャツのボタンホールの大きさに関わらず使える「スウィブル式」で、そのほかに2つのボタンが短いチェーンで繋がっている「チェーン式」、ボタンを留める感覚で使える「固定式」などがあります。

アームクリップ

アームクリップとは、ワイシャツの裾をたくし上げる目的で二の腕部分に着けるアイテムです。職場でノージャケットが広がる現代では、つければとても目立つものなのでもあり、アームバンドは機能性の面だけではなく、ファッション性の面からも重要度が増しています。

ベルト・サスペンダー

ズボンがずり落ちない、ワイシャツがズボンの外に飛び出さないといった目的で使用されるのがベルトやサスペンダーです。一般的にビジネスシーンで用いられるのは「プレーンベルト」と呼ばれるもので、バックル部分のデザインにより印象が大きく異なります。 上着のボタンを外して着ているとベルトはとても目立つ存在なので、ベルトの色と靴の色を合わせると、よりおしゃれ上級者の印象を与えることができます。